Switch 2の配信に使えるキャプチャーボードの条件は、任天堂が公表した出力仕様から逆算して決めます。
結論は「4K60・HDR10を通せるパススルー」と「配信先に合う録画解像度」の2つで、4K録画は必須ではありません。
この記事は、Switch 2をTVモードでつないで配信や録画をしたい方に向けて、入力側に要る条件を整理したものです。
機種ごとの詳しい比較は既存の選び方の記事に任せ、数値は2026年10月25日時点の各社公式ページの記載です(実機は未検証)。
→ 関連:キャプチャーボードの選び方|6機種と録画・パススルー条件
Switch 2の出力仕様から決まる3つの条件
任天堂公式が公表しているTVモードの出力
Switch 2がHDMIから出す映像は、TVモードで最大3840×2160(4K)の60fpsです。
1920×1080か2560×1440を選ぶと120fpsになり、HDR10と最大120HzのVRR(可変リフレッシュレート)にも対応します。
| モード | 解像度 | フレームレート | HDR・VRR |
|---|---|---|---|
| TVモード(4K) | 3840×2160 | 60fps | HDR10・VRR最大120Hz |
| TVモード(1080p/1440p) | 1920×1080・2560×1440 | 120fps | HDR10・VRR最大120Hz |
| テーブル・携帯モード | 最大1920×1080 | 公式に記載なし | HDMI出力なし |
出典:Nintendo Switch 2 仕様(任天堂、2026年10月25日確認)
ドックの端子はHDMI・LAN・ACアダプター・本体接続・USB 2.0×2で、HDMIの規格名は書かれていません。
本体上部のUSB Type-Cは周辺機器と充電の用途で、映像出力には対応しません。
入力側に要る条件は「通す」「受ける」「残す」の3つ
Switch 2の出力を受ける側で見る数字は、次の3つに分けるのが近道です。
- 通す(パススルー):4K60・HDR10の映像を、そのままテレビやモニターに出せること
- 受ける(入力):4K60か、1080p・1440pの120fpsを入力として受けられること
- 残す(録画):配信先や保存したい画質に合う解像度・フレームレートで録画できること
パススルーは、キャプチャーボードを通した先の画面に元の映像を出す機能です。
入力が1080p60までの機種では4Kも120fpsも受けられず、Switch 2側の設定を1080pに落とす前提になります。
録画の上限はパススルーより低い機種が多く、この2つを別の数字として読むのが条件決めの中心です。
「HDMI 2.1」の文字は条件にしない
任天堂の仕様ページには、ドックのHDMI端子の規格名が書かれていません。
Elgatoの解説記事ではSwitch 2のHDMIを2.0とし、最大出力を「4K60(HDR対応)または1440p120」と説明しています。
出典:Nintendo Switch 2に最適なキャプチャーカードはどれですか?(Elgato、2026年10月25日確認)
規格名ではなく、4K60・HDR10のパススルーと1440p120の入力という数字で照らせば足ります。
HDMI 2.1と書かれた機種は4K120や4K144まで通せますが、Switch 2の4Kは60fpsまでなので余力になるだけです。
録画とパススルーをどこまで求めるか
配信中心なら録画は1080p60で足りる
配信サイトに送る映像は配信ソフトが作るため、録画の解像度を4Kにしなくても配信はできます。
自分の画面には4K60 HDRをパススルーで出し、PC側は1080p60で受ける構成が、最も条件のゆるい組み合わせです。
配信先ごとの解像度・ビットレートの上限は、OBSの設定記事で確かめてください。
→ 関連:OBSでYouTubeとTwitchに配信する設定とビットレート
4K60で録画して残したいならOSの条件を見る
4K60の録画に対応する機種でも、HDRを録画に残せるOSには差があります。
- Elgato Game Capture 4K X:HDRキャプチャは現在Windowsのみ(公式の注記)
- AVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1(GC553G2):macOSではHDR録画に非対応、4K録画は60fpsまで
- I-O DATA GV-4K60/PCIE:HDR録画に非対応(HDRをパススルーしながらSDRで録画)
Macで4K HDRを録画に残したい場合、今回確認した5機種の公式仕様には該当がありません。
録画はSDR(HDRなし)で残し、自分の画面だけHDRで見る使い方なら選択肢が広がります。
120fpsで遊びながら配信するなら1080p・1440pを選ぶ
Switch 2の120fpsは1920×1080と2560×1440を選んだときだけで、4Kでは60fpsです。
自分の画面に120fpsを出すには、1440p120か1080p120以上のパススルーが要ります。
録画まで120fpsで残すなら、1080p120以上の録画に対応する機種が候補です。
120Hz以上で表示できるモニターも要るため、モニター側の条件は別の記事にまとめています。
→ 関連:ゲーミングモニターの選び方|144Hz・240Hz・360Hzの違い
条件に当てはまる機種の公式仕様(2026年10月25日確認)
任天堂の仕様に合わせて、4K60のパススルーに対応する現行5機種の公式仕様を並べました。
HDRとVRRの列は「パススルーで通せるか」と「録画に残せるか」を分けて書いています。
| 機種 | パススルー最大 | 録画最大 | HDR | VRR | 接続 | 対応OS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Elgato 4K X | 4K144・8K60 | 4K144(HDRはWindowsのみ) | 通す○・残す○(Windows) | ○ | USB-C 3.2 Gen2 | Windows・Mac・iPad |
| AVerMedia GC553G2 | 4K144 | 4K144(Windows)・4K60(macOS) | 通す○・残す○(Windowsのみ) | ○ | USB 3.2 Gen2 Type-C | Windows・macOS・iPadOS |
| AVerMedia GC551G2 | 4K60・1440p120・1080p240 | 4K30・1440p60・1080p60 | 通す○・残す× | 通す○・残す× | USB 3.2 Gen1 Type-C | Windows・macOS |
| I-O DATA GV-4K60/PCIE | 4K60・1440p144・1080p240 | 4K60・1080p240 | 通す○・残す× | 記載なし | PCIe 2.0 ×4(内蔵) | Windows |
| I-O DATA GV-USB3/HDS(在庫限り) | 4K60・1080p120 | 4K30・1080p120 | 残す○(1080p60まで) | 記載なし | USB 3.2 Gen1 | Windows・macOS |
出典は次の各社公式ページです(いずれも2026年10月25日確認)。
- Game Capture 4K X(Elgato)
- Live Gamer ULTRA 2.1 GC553G2(AVerMedia)
- Live Gamer EXTREME 3 GC551G2(AVerMedia)
- GV-4K60/PCIE 仕様(I-O DATA)
- GV-USB3/HDS 仕様(I-O DATA)
USB接続の3機種はPCのUSB規格で分かれる
Elgato 4K XとAVerMedia GC553G2は、USB 3.2 Gen2(10Gbps)のポートが前提です。
4K Xは公式がGen1でも解像度を下げれば動くとしていますが、その場合の上限は公式ヘルプで確認してください。
GC551G2はUSB 3.2 Gen1で動き、公式はUSB 2.0ポートでは動作しないと明記しています。
ノートPCで使うなら、ポートの規格を先に調べてから機種を決めるのが順番です。
PCIe内蔵と在庫限りの機種は条件つき
I-O DATAのGV-4K60/PCIEはデスクトップPCの内蔵ボードで、録画は4K60まで対応します。
対応OSはWindowsだけで、HDRは通せても録画には残せません。
GV-USB3/HDSは公式ページに「在庫限り」の表示があり、4Kの入力は1080p60で録画する仕様です。
Elgato HD60 Xは公式ページで販売終了になっているため、今回の表からは外しました。
迷ったら用途で決める
| 用途 | 向く条件 | 該当する機種 |
|---|---|---|
| 配信中心・画面は4K HDRで見る | 4K60 HDRパススルー+1080p60録画 | GC551G2・GV-USB3/HDS(上位機でも可) |
| 4K60 HDRを録画で残す(Windows) | 4K60以上の録画+HDR録画 | 4K X・GC553G2 |
| 4K60を録画で残す(Mac) | macOSで4K60録画 | GC553G2(HDRなし) |
| 120fpsで遊びながら配信 | 1440p120以上のパススルー+1080p120録画 | 4K X・GC553G2・GV-4K60/PCIE |
| デスクトップ内蔵でUSBを空けたい | PCIe接続 | GV-4K60/PCIE |
用途ごとの買い分けや6機種の細かな差は、選び方の記事で比べてください。
→ 関連:キャプチャーボードの選び方|6機種と録画・パススルー条件
向かない人・つまずく点と対処
携帯モード・テーブルモードの画面は取り込めない
キャプチャーボードがつなげるのは、ドックのHDMI端子だけです。
本体のUSB Type-Cは映像出力に対応せず、携帯モードの画面はそのまま取り込めません。
配信中はドックに差してTVモードで遊ぶ前提になり、手元で遊びながら配信したい人には向きません。
対処は、配信する時間だけTVモードに切り替えるか、カメラで画面を撮る別の方法を選ぶことです。
HDRが録画に残らないとき
HDRをパススルーで通せても、録画はSDRまでという機種があります。
I-O DATAのGV-4K60/PCIEは、HDRをパススルーしながら4K60のSDRで録画する仕様です。
AVerMedia GC551G2もHDRとVRRはパススルーだけで、録画には残せません。
HDRのまま残したい人は、HDR録画に対応する機種とWindowsの組み合わせに絞るのが対処です。
USB 2.0ポートやPCの性能が足りないとき
各社は対応CPU・GPUの下限を公式ページの動作環境に書いているので、手持ちのPCと照らしてください。
USB 2.0のポートしかないPCは、GC551G2とGV-USB3/HDSが公式に非対応と明記しています。
対処は、USB 3.2 Gen1以上のポートがあるPCを用意するか、内蔵のPCIe機種を選ぶことです。
HDCPで保護された映像は録画できない
I-O DATAとElgatoは、HDCP(著作権保護)で保護された映像は録画できないと注記しています。
Elgato 4K Xの入力は「非暗号化」と書かれ、GV-USB3/HDSはソフト起動中は保護コンテンツのパススルーもできません。
Switch 2のゲーム映像がHDCPで保護されるかは任天堂の仕様ページに記載がなく、当方も未確認です。
保護の対象になる映像は各社の公式ページで確かめてください。
まとめ|次にやること
Switch 2の配信に使うキャプチャーボードの条件は、4K60・HDR10のパススルーと、配信先に合う録画解像度の2つです。
4K録画やHDR録画は残したい人だけの条件で、配信中心なら1080p60の録画で足ります。
- Switch 2の本体設定で、4K60か1080p/1440pの120fpsのどちらで遊ぶかを決める
- 配信だけか、4KやHDRで録画も残すかを決める
- 上の表でパススルー・録画・対応OSの3列を照らして候補を絞る
- 候補の買い分けは、選び方の記事で6機種と比べる
PCやUSBの規格は公式ページの動作環境で確かめ、価格は販売店の表示を確認してください。
→ 関連:キャプチャーボードの選び方|6機種と録画・パススルー条件
→ 関連:VTuberのゲーム配信構成|キャプチャーボードは要るのか
→ 関連:配信用マイクの選び方


