プロ選手のデバイスは1人ずつ見ても傾向が分かりません。
661人分をまとめて数えると、何が選ばれていて何が選ばれていないかがはっきりします。
この記事はprosettings.netが公開しているVALORANTプロ選手のデータを、2026年9月5日時点で集計したものです。
個々の選手の情報は出典元をご覧ください。
ここでは全体の傾向と、その理由を説明します。
マウスは2社で7割を占める
| メーカー | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| Razer | 290 | 44% |
| Logitech | 168 | 25% |
| Lamzu | 50 | 8% |
| Pulsar | 43 | 7% |
| VAXEE | 33 | 5% |
| ZOWIE | 17 | 3% |
上位2社で458人、全体の69%です。
スポンサー契約の影響は当然ありますが、無所属の配信者を含めても同じ傾向が出ています。
モデル別
| モデル | 人数 |
|---|---|
| Razer Viper V4 Pro | 108 |
| Razer Viper V3 Pro | 85 |
| Logitech G Pro X Superlight 2 | 53 |
| Logitech G Pro X2 SUPERSTRIKE | 50 |
| Logitech G Pro X Superlight | 44 |
| Razer DeathAdder V4 Pro | 40 |
上位はいずれも軽量の無線モデルです。
有線を使っている選手はほとんどいません。
無線の遅延がもう問題にならない水準まで来ていることの裏づけになります。
マウスパッドはArtisanが最多
| メーカー | 人数 |
|---|---|
| Artisan | 182 |
| Pulsar | 98 |
| Razer | 79 |
| VAXEE | 61 |
| ZOWIE | 49 |
| SteelSeries | 41 |
| X-raypad | 39 |
モデル別
| モデル | 人数 |
|---|---|
| Artisan 零 FX SOFT | 80 |
| Pulsar eS Saturn Pro | 59 |
| Razer Gigantus V2 | 36 |
| Artisan 零 FX XSOFT | 27 |
| SteelSeries QcK Heavy | 24 |
| Artisan Type-99 | 18 |
Artisanの零シリーズだけで107人が使っています。
SOFTとXSOFTの違いは中間層の硬さで、沈み込み方が変わります。
マウスは軽量無線が主流である一方、パッドはコントロール寄りが選ばれています。
軽いマウスは止めにくいので、止まりやすいパッドで補うという組み合わせです。
キーボードは磁気式がほぼ独占
| モデル | 人数 | 方式 |
|---|---|---|
| Wooting 60HE+ | 122 | 磁気式 |
| Wooting 60HE v2 | 107 | 磁気式 |
| Razer Huntsman V3 Pro TKL | 53 | アナログ光学式 |
| Razer Huntsman V3 Pro Mini | 48 | アナログ光学式 |
| Razer Huntsman V3 Pro TKL 8KHz | 42 | アナログ光学式 |
| Wooting 80HE | 36 | 磁気式 |
上位6モデルはすべてラピッドトリガーに対応しています。
合計408人で、記載のある643人の63%を占めます。
従来のメカニカルキーボードは上位にほとんど残っていません。
この機能が広まってから、競技の現場では前提条件になったことが数字に出ています。
モニターはZOWIEに集中
| モデル | 人数 |
|---|---|
| ZOWIE XL2566K | 159 |
| ZOWIE XL2566X+ | 122 |
| ZOWIE XL2546K | 106 |
| ZOWIE XL2546 | 42 |
| ZOWIE XL2586X+ | 22 |
| Alienware AW2523HF | 15 |
上位5モデルすべてがZOWIEで、合計451人。
記載のある612人の74%になります。
いずれも24.5インチのフルHDです。
大型や高解像度のモニターは上位に出てきません。
画面全体を視線を動かさずに見られることが優先されています。
解像度は7割がフルHD
| 解像度 | 人数 | 縦横比 |
|---|---|---|
| 1920×1080 | 461 | 16:9 |
| 1280×960 | 82 | 4:3 |
| 1280×1024 | 31 | 5:4 |
| 1440×1080 | 31 | 4:3 |
| 1680×1050 | 16 | 16:10 |
フルHDが70%を占めます。
一方で4:3や5:4といった横に狭い設定を使う選手が144人おり、全体の22%にあたります。
横を狭めると、同じ視野角でも対象が大きく映ります。
狙いやすさを取るか、視界の広さを取るかの選択です。
DPIは800が過半数
| DPI | 人数 |
|---|---|
| 800 | 344 |
| 1600 | 210 |
| 400 | 80 |
| 3200 | 5 |
800と1600で554人、84%です。
高DPIを売りにした製品が増えていますが、実際に使われている値は限られています。
スペック表の最大DPIが26000でも、設定するのは800です。
数字の大きさで製品を選ぶ意味がないことが、この分布から分かります。
ポーリングレートは1000Hzが最多
| ポーリングレート | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1000Hz | 392 | 59% |
| 4000Hz | 135 | 20% |
| 2000Hz | 71 | 11% |
| 8000Hz | 38 | 6% |
高い値に対応した製品が増えていますが、8000Hzを使っているのは38人だけです。
1000Hzで十分という判断が多数派になっています。
高いポーリングレートはパソコン側の処理も増やします。
フレームレートを優先して1000Hzに留める、という選び方が読み取れます。
eDPIの分布
| 区分 | 値 |
|---|---|
| 最小 | 50 |
| 下位25% | 184 |
| 中央値 | 229.6 |
| 上位25% | 280 |
| 最大 | 1280 |
中央値は約230です。
DPI 800なら、ゲーム内感度0.287あたりが真ん中ということになります。
最小50から最大1280まで幅がありますが、半数は184から280の間に収まっています。
極端な値を真似する必要はありません。
集計から見えること
- マウスは軽量無線が前提になっている。
有線はほぼ残っていない。 - パッドはコントロール寄りが多い。
軽いマウスの止めにくさを補う組み合わせ。 - キーボードはラピッドトリガー対応が63%。
従来型はほぼ選ばれていない。 - モニターは24.5インチのフルHDに集中。
大画面も高解像度も選ばれていない。 - DPIは800か1600。
ポーリングレートは1000Hzで足りるという判断が多数派。
装備を揃えるとき、上位モデルをそのまま買う必要はありません。
この傾向が示しているのは「何が重視されているか」であって、特定の製品が唯一の正解というわけではないからです。
出典と調査時点
データ出典|prosettings.net(VALORANT Pro Settings and Gear List)
集計日|2026年9月5日。
対象661人。
項目ごとに記載のない選手がいるため、分母は項目により異なります。
選手の所属や使用機材は頻繁に変わります。
最新の情報は出典元をご確認ください。








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