GPU を決めたら、CPU と電源は「GPU のクラスに釣り合うか」で選びます。
CPU が弱すぎれば GPU が遊び、電源が足りなければ高負荷で落ちます。
この記事では、新品で買える現行〜1世代前の GPU ごとに、Blender Open Data で実際に一緒に使われている CPU の上位と、公式の推奨電源、消費電力の合計の目安を表にしました。
fps の実測は載せていません。
「釣り合う」の判断は、一緒に使われている CPU の世代と、PassMark のシングルスレッドの値で見ます。
価格は Amazon の新品の取得値(2026年11月時点)です。
結論|GPU のクラスと CPU の目安
| GPU のクラス(PassMark) | CPU の目安 | 電源の目安 | 考え方 |
|---|---|---|---|
| 〜17,000(RTX 5050・RX 7600・Arc B580 など) | 6コアの現行〜2世代前(Ryzen 5 5600/7500F、Core i5-12400F/14400F) | 550〜600W | フルHD 60〜144fps。CPU は6コアで足りる。L3 の大きい X3D は要らない |
| 17,000〜23,000(RTX 5060/5060 Ti、RX 9060 XT、RX 7700 XT) | 6〜8コアの現行(Ryzen 5 9600X/7600、Core Ultra 5 245K、Core i5-14600K) | 600〜700W | フルHD 高リフレッシュレートと WQHD。フルHD 144fps 以上を狙うなら CPU の世代を上げる |
| 23,000〜30,000(RTX 5070、RX 9070/9070 XT、RTX 4070 SUPER) | 8コア以上の現行(Ryzen 7 9700X/9800X3D、Core Ultra 7 265K、Core i7-14700K) | 650〜750W | WQHD 高リフレッシュレートと 4K。フルHD ではCPU が足を引っぱりやすい |
| 30,000〜(RTX 5070 Ti/5080/4090、RX 7900 XTX) | 8コア以上の現行上位(Ryzen 7 9800X3D、Ryzen 9 9950X3D、Core Ultra 9 285K) | 750〜850W | 4K と高リフレッシュレート。電源は推奨の1段上を |
クラスの区切りは当サイトの DB の PassMark で、CPU の例は下の「一緒に使われている CPU」から現行で買えるものを選んでいます。
消費電力の合計は、GPU の TGP と CPU の最大消費電力に、マザーボード・メモリ・SSD・ファンのぶん(目安 100W)を足し、その1.3倍前後の容量の電源を選ぶと余裕が出ます。
公式の推奨電源はこの計算をメーカーがした値です。
GPU ごとの、一緒に使われている CPU と推奨電源
Blender Open Data に投稿された構成で、その GPU と一緒に使われている CPU の上位3つです(人数の多い順)。
ゲーム用の統計ではありませんが、実際に組まれている組み合わせの傾向が分かります。
ノートPC 向けの CPU(型番末尾 H・HX・U)が混じるのは、同名の GPU のノート版が投稿に含まれるためです。
デスクトップで組むなら H・HX・U は除いて見てください。
CPU 側から見る|ゲーム向きの指標
ゲームの fps に効くのは、コア数よりシングルスレッドの速さと L3 キャッシュです。
配信や動画編集を兼ねるならコア数も見ます。
| CPU | シングル(PassMark) | マルチ(PassMark) | コア | L3 | 最大消費電力 | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Core Ultra 9 285K | 5,087 | 67,229 | 24 | 36MB | 250W | 95,841円 |
| Core Ultra 7 265K | 4,929 | 58,571 | 20 | 30MB | 250W | 54,000円 |
| Core Ultra 7 265KF | 4,924 | 58,446 | 20 | 30MB | 250W | 47,980円 |
| Core i9-14900K | 4,806 | 59,827 | 24 | 36MB | 253W | 80,262円 |
| Core Ultra 5 245K | 4,716 | 43,045 | 14 | 24MB | 159W | 35,996円 |
| Core Ultra 5 245KF | 4,716 | 43,045 | 14 | 24MB | 159W | 31,322円 |
| Core Ultra 5 235 | 4,709 | 40,500 | 14 | 24MB | 121W | 53,730円 |
| Core i9-14900KF | 4,689 | 58,064 | 24 | 36MB | 253W | 77,510円 |
| Ryzen 9 9950X3D2 | 4,671 | 72,073 | 16 | 192MB | 200W | 171,800円 |
| Ryzen 9 9950X3D | 4,671 | 72,073 | 16 | 128MB | 230W | 110,518円 |
| Ryzen 9 9950X | 4,671 | 72,073 | 16 | 64MB | 230W | 95,789円 |
| Ryzen 7 9700X | 4,643 | 36,922 | 8 | 32MB | 88W | 47,004円 |
| Ryzen 9 9900X3D | 4,628 | 56,040 | 12 | 128MB | 162W | 89,889円 |
| Ryzen 9 9900X | 4,628 | 56,040 | 12 | 64MB | 162W | 64,626円 |
| Ryzen 5 9600X | 4,569 | 30,030 | 6 | 32MB | 88W | 37,230円 |
シングルスレッドの上位15機種です。
L3 が 96MB 以上の X3D は、シングルの値が同じでもゲームで有利なことが多いです。
CPU の最大消費電力(PL2・PPT)は、TDP より大きい値で見積もります。
K 付きの Intel は 250W 前後になるものがあり、電源とクーラーの余裕が要ります。
電源の選び方|容量とコネクタ
- 容量は、GPU の公式の推奨電源以上。推奨は「システム全体」の値で、CPU が K 付きの上位なら1段上げる
- RTX 5070 以上の多くは16ピン(12V-2×6)コネクタ。電源に無ければ付属の変換ケーブルか、対応電源
- AMD と Intel の下位〜中位 GPU は8ピン×1〜2。電源の PCIe 8ピンの本数を見る
- 80PLUS の等級(Bronze・Gold)は効率の指標で、容量とは別。同じ容量なら Gold のほうが発熱と電気代が小さい
- 将来 GPU を1段上げる予定なら、最初から1段上の容量にしておくと買い替えない
GPU ごとの推奨電源は上の表に、乗り換えの候補はRTX 2080 Tiからの乗り換え先などの乗り換え記事にあります。
つまずきやすい所と対処
| つまずき | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| GPU だけ最新にして CPU が5世代前 | フルHD で fps が伸びない。GPU 使用率が上限まで届かない | CPU の世代を上げる。先に解像度を上げて GPU 側に負荷を寄せる手もある |
| 電源が推奨ぎりぎり | 高負荷で再起動。新しい GPU に替えられない | 推奨の1段上。K 付き CPU ならさらに余裕を |
| コネクタが足りない | 16ピンや8ピン×2が無い | 変換ケーブル(付属)か対応電源。たこ足の変換は避ける |
| X3D を配信兼用で選んだ | 配信・動画書き出しでコア数が足りない | 配信兼用は8コア以上のマルチが速いほうを。ゲーム専用なら X3D |
| ノート用 CPU の組み合わせを参考にした | デスクトップとは別物 | 型番末尾 H・HX・U は除いて見る |
デメリットとして、組み合わせの統計は Blender の投稿が元なので、ゲーム用の構成とは偏りがあります。
CPU の最終判断はシングルの値と L3 で見てください。
よくある質問:CPU と GPU の組み合わせ
ボトルネックはどう見分けますか?
ゲーム中の GPU 使用率を見ます。
上限まで届いていなければ CPU 側、届いていれば GPU 側が足を引っぱっています。
電源は何ワットにすればよいですか?
GPU の公式の推奨電源が出発点です。
K 付きの上位 CPU や将来の買い替えを考えるなら1段上にします。
X3D は何が違いますか?
L3 キャッシュが大きく、ゲームで有利なことが多い CPU です。
配信や動画編集はコア数が効くので、兼用なら通常版の8コア以上も比べてください。
出典と更新
PassMark のスコアは PassMark Software の公開値を、各機種のページに出典リンクと取得日つきで引用しています。
一緒に使われている CPU は Blender Open Data(CC0)の投稿の集計です。
価格は Amazon.co.jp の新品の取得値で、日々変わります。
推奨電源と消費電力は各社の公式仕様です。
ゲームの要件は ゲーム別の推奨スペック判定。


